ゼンハイザーIE800 レビュー

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ゼンハイザーIE800

良い点

・低音の深さ、力強さ、クオリティーが格別

・すばらしい高音のディテール

悪い点

・高音が聞き疲れすることがあります。

・ケーブルの着脱不可

・リモコンなし

・ケーブルが引き起こすマイクロフォニックノイズ

ゼンハイザー カナル型イヤホン IE 800【国内正規品】


特徴

ゼンハイザーIE800

・7mm口径ドライバー

・5-45,000Hz 周波数特性

・セラミックボディー

・部分着脱可のケーブル

・レザーケース

ゼンハイザーIE800とは?

ゼンハイザーIE800

ゼンハイザーIE800は、とても高価なユニバーサルイヤホンです。

多くの人々にとってこれは恐ろしく高い値段です。

普通のハイエンドイヤホンのサウンドとは違っています。

カスタムIEMの深い低音は本当に驚異的です。

ゼンハイザーIE800ー デザインと快適性

ゼンハイザーIE800

ゼンハイザーIE800は一般のスーパーハイエンドイヤホンより大分小さくできています。

一番の競合品である、シュアSE846の次に小さい製品です。

それは、ゼンハイザーIE800が、シングルダイナミックドライバーを搭載しているからです。

他のハイエンド機種は片方だけでドライバーを4基ほど使っています。

ドライバーは7mm口径です。

ハイストリートでプラスチックのブリスターパックに入れられた商品に使われているものよりも小さいです。

最小のサイズにするために、コストがかかると言う人もいるかもしれません。

しかし、これは素晴らしくよくできたイヤホンです。

傷のつきにくいセラミックで覆われています。他のハイエンドイヤホンでは、シュアSE535
のように、プラスチックを使っています。

中のパーツでは、部分的にプラスチックが使われ、重さを抑えるのに役立っています。

ゼンハイザーIE800は、フィットしやすく、かなり快適です。

イヤーピースは、たったの8gで、ゼンハイザーのローエンドイヤホンと同じような付け心地です。

ゼンハイザーIE800

耳の奥に挿入する付け心地が苦手な人に向いています。

しかし、耳から抜け出てしまわないようにするために、イヤーチップが別に必要になります。

IE800は、ふつうのイヤーチップは使っていません。

シリコンではなく、材質はハードプラスチックで出来ています。

イヤーピースのすき間をしっかり埋めてくれます。

スマートなデザインですが、ロークオリティイヤホンでは使用できません。

これは明らかな構造上の欠点であるといえます。

ゼンハイザーIE800-ケーブルと耐久性

ゼンハイザーIE800

ゼンハイザーIE800が、長期間市場で生き残るために、あまり考えがなされていないことに困惑する方がいるかもしれません。

この製品は、安いイヤホンには必須の、着脱できるケーブルを使っていません。

その代わり、LRケーブルが分岐する部分では離脱可能で、2.5mmの標準ソケットを使っています。

小さいイヤーピースにリムーバブルなケーブルを使うのが困難だという明白な理由があります。

しかし、それが完全な言い訳にはなっていません。

エンドジャックコネクターがダメになっても、イヤホンを交換する必要がなく、普段使いの安いケーブルを買えば済むことです。

普段使い用に600ポンドもするインイヤー型ヘッドホンを使うという人などいるでしょうか?

やはり、一般のリムーバブルケーブルほどの利点があるようには思えません。

片方のイヤホンが壊れても交換する術がありません。

2.5mmのプラグターミナルは、この軽いイヤホンには適していない重さがあるのです。

ゼンハイザーは、IE800用に、リモコン付きのケーブルを開発すると言っていますが、いまだ実現はされていません。

発表から大分時が経っています。

交換用のケーブルが売られている所も無さそうです。

ゼンハイザーIE800

イヤホンのこととなると、できるだけ保険対策をとりたくなりますが、ケーブルはかなりのハイクオリティです。

ケブラー繊維で覆われた、純粋な無酸素銅のケーブルで、強度は他のケーブルよりも優れています。

実用的な面で完璧ではありません。

マイクロフォニックノイズがかなりあります。

カスタムIEMイヤホンを装着して動くと鳴るあのカサカサ音です。

より安価なゼンハイザーIE8iよりも課題となっている点です。

イヤホンにきちんとした遮音性があると、あまり大きくないボリュームで、歩行中に聞いたりする時は、ノイズが目立ってしまいます。

マイクロフォニックノイズは、コードを耳にかけるようにして装着すると減らすことができますが、この製品ではそのような装着ができません。

ゼンハイザーIE800-サウンドクオリティ

ゼンハイザーIE800

ゼンハイザーのイヤホンは全て、ダイナミックドライバーを使っています。

中でもIE800は、その形状がトップレベルだと言えます。

他のメーカーは、ハイエンドレベルでは、マルチドライバーのバランスドアーマチュアを使っています。

各々のマイクロドライバーが、特定の周波数帯域で最適化されるという仕組みです。

それと比べ、ゼンハイザーIE800は、7mm口径のシングルダイナミックドライバーを使っている点が狂気のようです。

しかしながら、前述のドライバーの特徴的な点は、音域が、ウルトラワイドレンジだというところです。

深い低音と高音域を小さなユニット1つで再現しています。

驚くことに、うまく機能しています。

ゼンハイザーIE800は、低音にすばらしい深さと、力強さ、トップクオリティの低音は、機敏さがあり、ピンと張りつめて、極度に制御されています。

低音好きの為のトップエンドIEMとして有名なクリアなサウンドは、本当にすばらしく、ローエンドモデルがかすれてしまうほどでした。

本当にすばらしい製品です。

ゼンハイザーIE800

インイヤー型製品は、いうまでもなく、フルサイズヘッドホンにも劣るものがありません。

しかしながら、低音は多くの潜在的な買い手を遠ざける要因にもなり得ます。

よく統合された、ホームシアターなどに適したサブウーファーのように、ゼンハイザーIE800には、誰も予想しないような音質があります。

ウルトラハイエンドンヘッドホンは、たいてい、かなりデリケートで、自然なサウンドを表現できます。

この製品の低音のレベルがあまり合わないという人もいるでしょう。

ローエンドのように、分離感を損ないません。

注目されるのは、フォナックPFE232のような低音部の機器でしょう。

それは、好みの問題なのです。

力強いサウンドに関していえば、AKG K3003は、似たような力強さがあります。

AKG K3003と同じように、ゼンハイザーIE800は、高音域もまた詳細に表現しています。

ゼンハイザーが7mmドライバーで、このレンジを実現したことは、全く驚異的です。

高音域では、レコーディング時のバックグラウンドノイズを拾い出し、例えば90年代に録音した質の悪いMP3サウンドなど、どんなものでも再現することができます。

この製品は、高級イヤホンとして備わっていて欲しい機能がそろっていますが、普段使いとしては向いていません。

IE800にも、高音域にスパイクがついています。

これにより、より詳細で量感のあるサウンドを表現してくれます。

しかし、聞き疲れしやすく、例えば女性の声のような高周波数帯が分離した印象を引き起こします。

記憶する限りでは、AKG K3003がより、細部にわたり印象的な感じがします。

しかし、IE800もすばらしい製品です。

そして安いです。

ゼンハイザーIE800の中音域は美しく、質感があり、音質も最上級です。

ゼンハイザーIE800

温かみのあるサウンドとおおらかさでは、ゼンハイザーIE8の足元にも及びませんが、耳にフィットし、心地よくひびくサウンドは、バウワースアンドウイルキンスのヘッドホンのように素晴らしいものです。

しかしながら、中音域は、時に、高音と低音の鋭い音に押し切られてしまいがちです。

皮肉に聞こえるかもしれませんが、時に、IE800イヤホンは、ダイナックドライバーを守る練習をしているかのようです。

一般にダイナミックイヤホンが出来ることと比較して、何が可能かということです。

トップエンドイヤホンを使いこなす方法はあります。

しかし、この価格にもかかわらず、オープンエア型の大きなヘッドホンの代替品というよりは、ポータブルなイヤホンという印象です。

音質的な選択肢はあまりありません。

分離感は素晴らしいのですが、ゼンハイザーIE800は、ゼンハイザーのフルサイズHDシリーズヘッドホンと同スケールの音域を持ってはいません。

インイヤー型ヘッドホンから、ゼンハイザーHD800のような、まるで大作ともいえるサウンドを実現させるには、まだ道のりは遠そうです。


ゼンハイザーIE800を買うべきでしょうか?

ゼンハイザーIE800

どのような人が、ゼンハイザーIE800を買うでしょうか?

これは、簡単な質問ではありません。

カスタムIEMのプロフェッショナルな現場での活用をはっきりと目的にしているわけではなく、大部分の他製品や、スーパーハイエンドと呼ばれるものよりも、かなり値がはっています。

このイヤホンを、センスより、たくさんのお金を持つ人々の為の商品だと位置づけることは簡単ですが、300ポンドのゼンハイザーIE8iより快適で、パフォーマンスが優れているのは事実です。

違いが分かるようになるには、超人の耳が必要だろうと言われています。

いまひとつ納得がいかないのが、ゼンハイザーのダイナミックドライバーの印象的な解像度が、競合品のバランスドアーマチュアとダイナミックドライバーのハイブリッド製品より優れているという点です。

ゼンハイザーIE800は、それぞれの周波数帯域での再現が素晴らしく、高音域にエネルギーを注ぎ込むために、識別可能なスパイクにわずかに依存しているようにみえます。

万人に合うものではありませんが、低音域のレスポンスは明らかに印象的で、称賛に値します。

このグレードのイヤホンやヘッドホンを評価するには、その製品の質よりも個性が重要になります。

大金を出す前に、この製品の特徴を理解し、上手く付き合えるかを確認してみてください。

評決

ゼンハイザーIE800は、ゼンハイザーの300ポンドの製品もそうですが、本物のハイエンドイヤホンであり、ダイナミックドライバーに何が可能かを教えてくれます。

完璧ではありませんが、全くもって、印象的な製品であるといえます。

ゼンハイザー カナル型イヤホン IE 800【国内正規品】

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