カナル型イヤホン Etymotic Research(エティモティックリサーチ) ER4PT レビュー

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Etymotic Research(エティモティックリサーチ) ER4PT

長所
精密な、スペース感のある音
ノイズキャンセル機能

短所
サブベースの弱め
扱いにくい

主な特徴
バランスのとれたアマチュアドライバー
1.5mケーブル
持ち運び用ケースとフォームまたはシリコンキャップ
製造会社:エティモティック・リサーチ

ETYMOTIC RESEARCH エティモティックリサーチ / ER4PT カナル型イヤフォン

エティモティックリサーチER4PTとは何か?

Etymotic Research(エティモティックリサーチ) ER4PT

エティモティックリサーチER4PTはトップエンドのイヤホンです。

この製品はしばらくの間マーケットに出てましたが、2006年以降エティモティックのトップモデルのレビューをしていなかったため、エティモティックの.現行モデルについてレビューをしたいと思います。

もしあなたがイヤホンに求めるものが、無駄のない、ほとんど着色されていない音、つまり各ミックスがそれぞれのクリアなスペースに配置されている状態の音を好むのであれば、このイヤホンはシングルドライバーによる最高の音のひとつを提供します。

パワーと太いバスサウンドがお好みであれば、エティモティックER4PTは向かないかもしれません。

このイヤホンは、オーディオオタクのイヤホンとも言えます。

ただ、ビルトインリモートやシャツクリップがケーブルについていないため、仕事に行き帰りに使用したい人のために早急にアップデートが求められています。

エティモティックER4PT–デザインと付け心地

Etymotic Research(エティモティックリサーチ) ER4PT

MK5などのエントリーレベルのイヤホンに妥協しても、トップエンドのER4PTを選んでも、イヤーピースは同じような形をしています。

何となく、チューブの先端にワイヤがついているような形です。.

エティモティックは、トレンティな素材を使うのも避けています。

エティモティックER4PTは軽い、プラスチックでできたハウジングを使用しており、高級感を出すメタルハウジングは使用していません。

しかし、使用されているプラスチックはエティモティックMK5で見られる安っぽいものではなく、1ランク上のものです。

ER4PTが特に煌びやかさに欠けていても、私はとくに不満はありません。

ただ、デザインに関するほかの点は、ユーザーによってはマイナス点となるかもしれません。

まず、イヤホンはかなりの長さが耳から飛び出ます。ただ、取り外すときにつまみやすいという利点はあります。

しかし、このポジションがエティモティックER4PTの「ピボットポイント」に影響を与えています。

このイヤホンには、割と大きめのプラスチックの塊が左右のケーブルが1本になる箇所についているため、イヤホン自体はとても軽いのですが、ここにかかる重さが、エティモティックER4PTがゆっくりと徐々に耳から外れるような気にさせます。

または、歩き回っているときに、引っ張られるような感覚になります。

簡単な解決策は、同梱されているシャツクリップで、この塊の部分を固定することです。

通常、このようなアクセサリーは箱に入ったままとなるのですが、このER4PTの場合は、使用をお勧めします。

ただ、シャツではなくTシャツや、クリップを付けにくい服をよく着る人には使いにくいかもしれません。

さらに、大きめのサイズのこのクリップは、ファッション性もあまり良いとは言えません。

このクリップによって付け心地がかなりかわります。

さらに、太めのケーブルが洋服にぶつかる音も押さえることができます。

マイクロホニックノイズとして知られるこの雑音は、高いノイズキャンセル機能を持つイヤホンの問題として知られています。

ER4PTのノイズキャンセル機能のすばらしさは、特に同梱のフォームチップを使用したときに実感できます。

このチップは、シリコン製の3段チップの別のバージョンです。

個人的には、このフォームチップの付け心地がよいとは思いませんでしたが、

これは耳の形によるところが大きいため、付け心地が良いと思う人もいるかもしれません。

これらの多くの付属品が揃う中、エティモティックはハンズフリー機能やリモートコントロールを一切含んでいません。

あの大きなプラスチックの塊は、ただケーブルの合流点として機能しているだけです。

ただ、ケーブルは高品質な感じはしません。

トップの部分は編み込まれていて、その下は普通よりも太めで長めのケーブルが使われています。

そのほかにエティモティックER4PTがほかのトップエンドのイヤホンよりも劣る点として、ケーブルが取り外しできない、またはユーザーが交換できない点です。

修理は簡単にできるデザインとなっていますが、ユーザーは交換品を購入して、自分で修理する必要があります。

エティモティックER4PT–音質

Etymotic Research(エティモティックリサーチ) ER4PT

エティモティックER4PTはイヤホン関連の最先端をいっているわけではありません。

ただし、不満となる要素も少ないのが確かです。

シングルの、アマチュアバランスドライバを使用しており、“最も正確な”イヤホンであると公表しています。

確かに、ディテールを強調した、クリアで楽器をきちんと区別した音の表現を実現しています。

エティモティックER4PTは少し明るめの音で、高音域、または中音域の音の鋭さとバランスをとるための安全用によけいな低音のバスサウンドを加えることはしていません。

ただし、エティモティックはイヤホンの世界で先駆けであるわけではないため、ドライバのチューンの仕方はわかっていたはずです。

エティモティックER4PTすばらしい中音域のテクスチャとディテールをもっています。

ボーカルは活き活きとしていて、ほかの質の劣るイヤホンがするような、似たような効果をだすためにバスをさらに追加する必要がありません。

Shure SE425等のイヤホンが似たような価格で2ドライバを提供してるのを考えると、この価格はシングルドライバモデルにしては高いように感じますが、中音域の洗練さは同じ価格帯のほかの製品よりもER4PTが優れています。

SHURE カナル型 高遮音性イヤホン SE425 メタリックシルバー SE425-V-J 【国内正規品】

エティモティックのイヤホンは”クリニカル”であると批評する人もいますが、そうなると音が人工的であるということになりますが、私はそのような証拠は見つけられませんでした。

エティモティックER4PTが無駄のない音であると考える方が良いです。妥協をしない音ですが、好みに合うようであれば試す価値はあります。

このような製品の特徴は、時間が経つとともに飽きられたり、やり過ぎと感じられたりなる可能性をもっています。

たとえば低価格レンジのエティモティックMK5などがその例です。

【国内正規品】Etymotic Research ダイナミック型 エントリーイヤホン MK5/グレー MK5-GRAY

ただし、ER4PTは違います。太めの音をもった滑らかでスムースなイヤホンとは違います。

シューシューという歯擦音や、高音域や中音域にみられる固めのエッジは見られません。

そこで、問題は、この製品が欲しいと思うか、です。

エティモティックER4PTは真の高音を実現し、ほかのレビューで見られるような味気さもありません。

しかし、時にはライバル製品のSennheiser IE8i

ゼンハイザー カナル型イヤホン マイク付 IE8i【国内正規品】

Shure SE425が持つようなサブバスのパワーがないことに、物足りなさを感じることもありました。

SHURE カナル型 高遮音性イヤホン SE425 メタリックシルバー SE425-V-J 【国内正規品】

ER4PTは低音域のバスを表現していますが、ほかの多くの製品と比べて控えめです。

もっとアグレッシブな音をたたき出そうとしたとき、エティモティックER4PTは少々控えめです。

低音域を専門としたセカンダリドライバを持つイヤホンと比べると、パワーに劣ります。

ER4PTの付属品で興味深いものとしては、このイヤホンをエティモティックER-4Sに変換することができる変換ケーブルです。

【国内正規品】 Etymotic Research イヤホン ER-4S-B

これにより、さらにアウトプットを減らし、周波数特性を均一にすることができます。

音の特徴は似ていますが、もし特別音量の大きな音源に使う場合や、ヘッドフォンアンプなどを使用している場合などは、試す価値はありそうです。

エティモティックER4PTは、少なくとも一般の人が期待するようなハイテクさを持つイヤホンではありません。

イヤピースをスリムにするところには工夫が見られますが、フィット感はすこし変わっている上、リモートやハンズフリー機能がついていないことで購買を見送るユーザーもいるかもしれません。

ただし、エティモティックのメインターゲットであるオーディオマニアには魅力的な点を持っています。

その素晴らしい洗練さと、余計なものを追加しないポリシーによって、製品はイヤホンに要求される、クリーンでクリアな、ディテールにまでこだわった音を実現しています。

この製品は、似た特徴を持っていてたPhonak Audeo PFE112イヤホン(ただしER4PTより低価格)が入手できなくなったことを考えると、エティモティックER4PTの存在自体に価値があるとも言えます。

結論

ETYMOTIC RESEARCH エティモティックリサーチ / ER4PT カナル型イヤフォン

洗練された音を表現するイヤホン、パワーよりも正確性を求めるユーザー向け

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